バイク保険の比較

搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

阿部 真大



定価： ￥ 672

販売価格： ￥ 672

人気ランキング： 39154位

おすすめ度：

発売日： 2006-10

発売元： 集英社

発送可能時期： 通常24時間以内に発送

真剣に読むレベルに値しない･･･
世代間格差の面を取り上げる題名だったのでこの本を購入したが、なんとも真剣に読むに耐えない本でした。

絶えず上から目線で書き下ろされ、内容はバイク便のまさに「体験記」に過ぎず、楽しみに買った自分が馬鹿でした。内容が無いのに、プロローグで読者を煽るのは、読後に不快感を与えるだけのような気がします。

バイク便で働こうとする人には、よかったかもしれませんが。

仮説生成の「試論」としてなら悪くない
　多くのレビューにあるように「薄っぺら」な印象はありました。質的調査である参与観察によるものとはいえ、部分的には数量データ的な裏付けも欲しかったです。そして、終章は走り過ぎた印象。

　本書の行送りや図版スペースなどから察するに、文字数が少ないようです。もっと文字数を費やせば、掘り下げることができたのかも？　もしかしたら、元の論文は厚みのある内容だったとか？　もっとも、１時間で読めるのは利点かもしれません。

　著者の問題関心は、バイク便ライダーたちがいかにして条件の悪い労働に組み込まれていくかという機序にあり、「ライダーたちよ、騙されるな！」というメッセージで稿を終えていますが、問題改善を本当に考えるのなら、ライダーたちに（実は）都合の悪い労働環境が維持されるメカニズムについても示唆してほしかったです。

　悪いことばかり述べましたが、仮説提示が目的なのであれば、よくできていたと思います。試論というか。仮説も面白いと思います。さまざまな労働に底通した問題を指摘していると思います。また、バイク便という職の仕組みについて知らなかった私には、新しいことが知れてよかったです。

新書として並べていいんですか、これ…
かかりつけの病院の待ち時間が長い為、駅で買ったのがきっかけで読みました。

結果…時間つぶしにもならない…（涙）



問題提起はいいのですが、結論が強引過ぎというか、消化不良起こしてます。事例もバイク便ライダーに偏りすぎていて、SEやトラック運転手や介護士と同列に捉えるのは無理があると思います。文体とかは、内容には関係ないのであまり突っ込みたくはないのですが、確かにこの内容の薄さであの文体では、この本に対する不満感は増すことでしょう。



新聞等のコラムで連載されていた、とかであれば印象は違ったかもしれませんね。男子高校生くらいの層にはオススメです。